WindowsでPowerPointをMarkdownに変換するには、PPTXファイルをMD Factoryに追加します。各スライドが、テキスト、リスト、表、画像、発表者ノートを含むセクションになり、MDファイルはプレゼンテーションの隣に保存されます。
テキスト、リスト、ノートは変換されます。グラフ、SmartArt、画像内の文字は変換されないため、プレゼン資料をAIエージェントに渡す前に、欠けた部分を自分で補いましょう。
プレゼンテーションを変換する
- MD Factoryを開いてファイルを追加をクリックするか、プレゼンテーションをウィンドウにドラッグします。
- 変換はすぐに始まります。終わると、その項目に完了、要確認、失敗のいずれかが表示されます。
- ファイル名の下にある結果のパスをダブルクリックすると、Markdownファイルが開きます。
変換結果にはプレゼンテーションと同じ名前が付きます。Roadmap.pptxなら、同じフォルダーにRoadmap.mdができます。スライド上の画像は、その隣のRoadmap_imagesフォルダーに保存されます。MD Factoryはプレゼンテーション自体を変更しません。MD Factoryがそのフォルダーに書き込めない場合は、保存先を尋ねられます。
開くときにパスワードを求めるプレゼンテーションは、失敗と表示されます。パスワードを外して保存したコピーを変換してください。そのコピーとMarkdownも、元のファイルと同じように非公開で管理しましょう。
スライドの各要素の変換結果
| スライド上 | Markdownファイル内 |
|---|---|
| 各スライド | スライド番号付きの見出し: ## Slide 1, ## Slide 2 など |
| スライドのタイトル | プレーンテキストの1行。通常はセクションの最初の行 |
| 箇条書きと番号付きリスト | Markdownのリスト。入れ子の階層も保持 |
| テキストボックスと図形(グループ化されたものを含む) | テキストの段落 |
| 表 | Markdownの表。最初の行が見出し行になる |
| 画像 | 画像フォルダー内の画像ファイル。元の位置にリンクされ、代替テキストは付かない |
| Webページとメールアドレスへのリンク | Markdownのリンク |
| 発表者ノート | 次の小見出しの下のテキスト: ### Speaker notes |
| グラフ、SmartArt、動画、音声、数式 | 変換されない。スライドに注記が付く |
タイトル、2階層のリスト、ノートがあるスライドは、次のようになります。
## Slide 2
Agenda
- Market overview
- Competitors
- Next steps
### Speaker notes
Start with the customer numbers.
スライドのタイトルは、番号付きの見出しの下にプレーンテキストのまま残ります。見出しにしたい場合は、手作業で#記号を付けるか、各セクションの最初の行をタイトルとして扱うようAIエージェントに指示してください。
他のスライドやファイルへのリンクはテキストが残りますが、リンク先は失われ、スライドに注記が付きます。
ビジュアル中心のスライドで失われるもの
グラフは変換されません。棒も、その元になる数値もMarkdownには入りません。スライドには「一部のドキュメントコンテンツはMarkdownで表現できませんでした」という注記が付きます。
数値を残すには、PowerPointでグラフのデータを開き、スライド上の表か発表者ノートにコピーします。Microsoftの手順はこちら: 既存のグラフのデータを変更する.
グラフがExcelのブックから作られたものなら、そのブックも変換しましょう: WindowsでExcelをMarkdownの表に変換する方法.
SmartArtのテキストも、同じ注記付きで失われます。プレゼン資料のコピーでグラフィックを選択し、[SmartArt のデザイン]タブで[変換]→[図形に変換]を選びます。するとテキストは通常の図形に入り、MD Factoryで読み取れるようになります。図形はSmartArtに戻せないため、コピーで作業します。Microsoftの手順はこちら: SmartArtグラフィックを図形に変換する.
図形と矢印で描いた図は、テキストだけが出力されます。テキストの順序はスライド上の位置ではなく図形の重なり順に従うため、フローチャートの手順が入れ替わることがあります。
スライドに貼ったスクリーンショットやスキャンしたページは画像ファイルとして保存され、その中の文字は認識されません。画像だけでできたスライドには、見出しと画像のリンクが入るだけで、テキストはありません。
レイアウト、色、アニメーション、画面切り替えは、Markdownには一切含まれません。
スライドの順序、非表示のスライド、ノート
スライドはプレゼンテーションの順序、つまり[スライド一覧]と同じ順に並びます。見出しの番号は、非表示のスライドも含めてすべてのスライドを1から数えます。
非表示のスライドも、印や注記なしで変換されます。PowerPointは非表示のスライドをファイル内に残し、スライドショーで飛ばすだけです。参考: スライドを表示または非表示にする.
共有したくない内容が非表示のスライドにある場合は、変換前にプレゼン資料のコピーからそのスライドを削除するか、Markdownから該当するセクションを削除してください。
発表者ノートは、それぞれのスライドの下に入ります。ノートページが空のスライドでは、中身のないノートの小見出しだけが入ることがあります。
スライド上に配置したフッター、日付、スライド番号は、通常のテキスト行として出力されます。全スライドに繰り返し表示される会社名など、スライドマスターにしかないテキストは含まれません。
古いPPTファイル
MD FactoryはPPTXファイルを変換します。PowerPoint 97-2003のPPTファイルは、「このファイル形式はサポートされていません。」という注記付きでスキップとして表示されます。
PowerPointでPPTファイルを開き、[ファイル]→[情報]→[変換]の順に選んで、新しいPPTXファイルを保存します。PowerPointは元のPPTファイルもそのまま残します。Microsoftの手順はこちら: 以前のバージョンのPowerPointで作成したプレゼンテーションを変換する.
PPSX形式のスライドショーとマクロ有効のPPTMファイルもスキップされます。このようなファイルは、コピーを[PowerPoint プレゼンテーション (.pptx)]形式で保存し、そのコピーを変換してください。
結果を確認する
ファイルの項目にある要確認をクリックすると、注記を確認できます。各注記にはスライドが示されます。例:「一部のドキュメントコンテンツはMarkdownで表現できませんでした。(Slide 3)」。PowerPointでそのスライドを開き、Markdownに何を補うかを決めましょう。
次に、Markdownファイルで以下を確認します。
- スライドの見出しの数が、非表示のスライドを含むスライドの枚数と一致している。
- グラフやSmartArtのあるスライドに、その数値やテキストが別の形で入っている。
- 図やテキストボックスが自然な順序で読める。
- 内容が重要な、画像だけのスライドに短い説明がある。
- 非表示のスライドと発表者ノートに、共有するつもりのない内容が入っていない。
Markdownファイルを編集した後でプレゼンテーションをもう一度変換すると、MD Factoryは編集したファイルを残し、新しい結果をRoadmap (2).mdとして保存します。
プレゼン資料をAIエージェントに渡す
Markdownにしたプレゼン資料で答えられるのは、スライドの内容と発表者が話した内容についての質問です。ビジュアルでしか示されていない内容についての質問には答えられません。ファイルの構成をエージェントに伝えましょう。例えば次のように書きます。
Roadmap.mdを読んでください。「## Slide N」の各セクションが1枚のスライドで、
その最初の行はたいていスライドのタイトルです。
「Speaker notes」は、発表者が話す予定だった内容です。
グラフや図はファイルに含まれていません。スライドがグラフや図に
触れている場合は、数値を推測せず、そのことを伝えてください。
同じ内容がWord文書や報告書としてもある場合は、そちらも変換しましょう。文書には本来の見出しがあり、テキストもより詳しく残ります。参考: WindowsでWordをMarkdownに変換する方法.
エージェント用に資料とルールのフォルダーを整える方法は、こちらをご覧ください: MarkdownでAIエージェント向けの文書を準備する.