単語予測は、いま入力している続きを提示し、一文字ずつ打つ代わりに受け入れられるようにするソフトウェアを指す、支援技術の分野での呼び名です。肢体不自由、反復性ストレス障害、振戦、ディスレクシアのある人々に数十年使われてきました。評価の基準はずっと同じです。どれだけキー入力を減らし、その提示を読むのにどれだけ注意を要するか。変わったのは、前半への答えです。
単語予測が実際に行うこと
従来の単語予測は、すでに入力された文字を見て、辞書から候補語を提示します。多くは出現頻度と、それまでに書かれた内容で順位づけされます。けんと打つと検討、研究、見解を出す、といった具合です。選べばその語の残りが省けます。
これは実際の節約であり、一打鍵ごとに負担のある人にとっては一日で積み上がります。ただし語の長さが上限です。従来型の天井は一回あたり数文字で、しかもそれを得るには一覧を読み、正しい項目を見つけ、選ぶ必要があります。それ自体が労力です。
言語モデルが変えたこと
辞書ではなく、そこまでの文の意味から予測するモデルは、語の残りではなく文の続きを提示できます。これが天井を動かします。キー一つが五文字ではなく、四十文字も五十文字も置き換えられるようになります。
| 従来の単語予測 | 文単位の予測 | |
|---|---|---|
| 提示するもの | 入力中の語の残り | 文の続き |
| 一回あたりの節約 | 数文字 | 数十文字 |
| 選び方 | 順位づけされた一覧から選ぶ | キー一つで確定。無視しても損はない |
| 根拠 | 語の頻度と個人辞書 | 文の文脈 |
| 失敗の仕方 | 誤った語を出す | 意図しないもっともらしい文を出す |
深刻なのは二つ目の失敗です。一覧の中の誤った語は容易に飛ばせます。しかし流暢で誤った文は、うっかり受け入れてしまいがちです。見直しと訂正の負担が大きいからこそ予測を使っている人にとって、不適切な提示の代償は、速く打てる人よりも大きくなります。だからこそ文単位の道具は、黙る覚悟が必要です。
確認すべき点
確定は負担の小さい一動作で
提示が三語でも十五語でも、受け入れはキー一つであるべきで、しかも自分で選べるキーであるべきです。数字段や修飾キーの組み合わせに手を伸ばさせる道具は、節約した分を一部返してしまっています。
特定のアプリではなくシステム全体で
ひとつのワープロに組み込まれた予測は、そこでしか役に立ちません。一日の入力の大半はブラウザ、メール、チャットで起きます。そこで何が起きるかを確かめてください。
文字が端末から出てはいけないなら、ローカルで
サーバー上で動く予測は、入力のすべてを見ます。医療、法務、公共の現場では、道具の出来にかかわらず許されないことが多くあります。自分の端末で動くモデルはこの問いを回避し、接続がなくても動き続けます。
黙ることができること
どのカーソル位置でも何かを出す道具は、無視する習慣を育てます。そして無視した提示も、視線の分だけ代償を払っています。読むことが高くつく場面ではとくに、常に出すよりも、少なくて良いものの方が優れています。
既存の環境と共存すること
キーボードを占有せず、スクリーンリーダー、音声入力、スクリーンキーボードと衝突しないこと。単語予測は複数ある層の一つであって、どれの代わりでもありません。
役に立たない領域
この分野は過大に売られがちなので、境界は率直に述べておきます。
- 音声入力ではありません。 そもそも打鍵が現実的でないなら、音声入力が答えであり、予測が加えられるものはありません。
- AAC ではありません。 拡大・代替コミュニケーション(AAC)の機器は、独自の語彙とアクセス手段を備えた、それ自体が完結したコミュニケーション手段です。その中の単語予測はその機器の機能であって、外から後付けするものではありません。
- スペルチェッカーではありません。 提示から受け入れた語は正しく綴られて入ります。綴りに労力を要する人には実際に役立ちますが、すでに打ってしまった語を直すものは、ここには何もありません。
- アプリが Windows に何も伝えない場所では働けません。 自前で文字を描き、アクセシブルな入力欄を公開しないプログラムがあります。システム全体で動く道具はそれを読めません。読めると称するなら、それは推測です。
Typeahead の位置づけ
Typeahead は、お使いの Windows 端末上で動く文単位の単語予測です。続きをカーソル位置に灰色の文字で示し、キー一つ — 既定では Tab、または右矢印、あるいは選んだキー — で確定します。無視してそのまま打ち続けても損はありません。モデルは一度ダウンロードしてローカルで動くので、入力した内容がどこかへ送られることはなく、ネットワークなしでも動作します。
モデルが自信を持てないときは提示を控えます。そのぶん意図的に寡黙です。かつて灰色の文字が出ていたカーソル位置のおよそ三分の一では、いまは何も出ません。そのかわり、表示された提示のうち実際に役立ったものの割合は上がりました。提示のたびに注意を支払う人にとって、この交換の向きは正しい方です。
入力負担の軽減という観点で検討しているなら、日常的な面はアクセシビリティのページに。文字が端末から出てはいけないという制約なら、ローカルとクラウドの予測の違いが、それぞれが入力内容に何をするのかを説明しています。
よくある質問
単語予測ソフトウェアとは何ですか?
スマートフォンの予測変換と何が違いますか?
単語予測はすべてのアプリで動きますか?
単語予測にインターネット接続は必要ですか?
単語予測は音声入力や AAC の代わりになりますか?
綴りの助けになりますか?
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