ゴーストテキスト とは、カーソルのすぐ後ろに提案が行内で現れ、実際に入力した文字よりも薄いグレーで描画される UI の作法です。そのまま入力を続ければ何も言わずに消え、Tab キーを押せば本物のテキストになります。文書に確定されておらず、無視した瞬間に消えるプレビューであることから「ゴースト」テキストと呼ばれます。
エディターで GitHub Copilot を使ったことがあれば、目にしているはずです。ブラウザーのアドレスバーに URL を打ち込み、以前訪れたサイトの続きがグレーで現れるのを見たことがあれば、それも同じ発想の簡易版です。作法自体は古く、コマンドラインのシェルは何十年も前からグレーの行内履歴補完を提供してきました。しかし自然言語の文章まるごとを提案する用途は比較的新しく、Windows は限られた場面の外では、この作法をなかなか取り入れてきませんでした。
ゴーストテキストがすでに使える場所
コードエディター
VS Code や JetBrains 系 IDE などは、括弧の対応づけのような単純なものから AI が生成する複数行の提案まで、コードの行内補完を表示します。
ブラウザーのアドレスバー
Chrome、Edge、Firefox は入力に合わせて履歴から URL をグレーの文字で補完し、右矢印キーまたは Tab キーで確定できます。
シェルとターミナル
Fish、autosuggestions を入れた Zsh、PowerShell の PSReadLine モジュールは、いずれもコマンド履歴からグレーの行内補完を表示します。
Word ではごく限定的に
Word は日付や認識済みの語句について、ときおりグレーの行内補完を提示し、Enter キーで確定できます。ただし Word 文書の中だけの話です。
それ以外のアプリで見かけない理由
ゴーストテキストは単純そうに見えますが、アプリ側に 2 つの芸当を求めます。入力欄の中にあるように見えながら実際のテキストの一部にはならない重ね描きを実現すること、そして入力に遅れないだけの速さでもっともらしい提案を生成することです。コードエディターとブラウザーが両方を備えているのは、補完がその製品の本質であり、開発元が直接投資してきたからです。
一方、メッセンジャー、メールクライアント、汎用テキストエディター、チャットツールといった大半の Windows アプリは、そもそも補完エンジンを前提に作られていません。追加するかどうかは、そのアプリの開発者個々の判断です。あらゆるテキストボックスにゴーストテキストの層を無償で与えてくれる、Windows 共通の API は存在しません。結果として、この作法は開発元が本気で取り組んだ場所にだけ広がり、それ以外では姿を消したままになりました。
Windows の残りの部分にゴーストテキストを持ち込む
Typeahead は、各アプリの開発元が自ら機能を追加するのを待たずに、この落差を埋めるために作られました。システムトレイ常駐のユーティリティとして動作し、ほぼすべての Windows デスクトップアプリで、カーソル位置に行内のゴーストテキストの提案を描画します ―― WhatsApp、Telegram、Slack、Chrome、Edge、Firefox、Outlook、Thunderbird、Word、メモ帳、Notepad++、そして VS Code のチャット欄とテキスト欄。専用のコード補完ツールと競合しないよう、コードバッファーは既定でオフです。
提案は、完全にオフラインで動作するローカル LLM(llama.cpp 上の Qwen 3)が生成します。モデルをまだ読み込んでいない段階では、独自のスニペットによるオートコレクトと辞書ベースの入力補完が働きます。確定は Tab キー(既定値。変更可能)。コードエディターやブラウザーのアドレスバーで慣れ親しんだ操作とまったく同じです。入力した内容がデバイスの外に出ることはありません。アカウントもテキストのテレメトリーもなく、パスワード入力欄や金融系アプリは自動的に除外されます。
よくある質問
「ゴーストテキスト」とは具体的に何ですか?
ゴーストテキストは入力補完と同じものですか?
なぜ VS Code にはゴーストテキストがあって Slack にはないのですか?
Typeahead はコードエディターでも使えますか?
Typeahead のゴーストテキストにインターネット接続は必要ですか?
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