中堅 SaaS 企業の 5 人体制のサポートチームを思い浮かべてください。共有のヘルプデスク受信箱でチケットを処理し、社内エスカレーションには Slack のチャンネルを使っています。彼らが打つ内容のほとんどは、会話ごとに固有ではありません。同じ数種類の説明を、毎回少しずつ言い回しを変えて書いているだけです。文単位の提案がいちばん効いてくるのは、まさにこうした業務です。具体的に見ていきましょう。
出発点
このシナリオのチームが受けるのは、請求に関する質問、パスワード再設定の依頼、そして「X をするにはどうすればいいですか」というチケットの組み合わせです。返信の大半は、ごく少数のパターンに沿っています。問題を受け止める、アカウントの識別情報を尋ねる、既知の回避策を説明する、遅れをお詫びする、といった具合です。担当者は何を書けばよいか分からずに困っているわけではありません。経験から、返信がどうあるべきかはすでに分かっています。ボトルネックは、同じような文章の言い換えを、ヘルプデスクのツールと Slack で 1 日に何十回も打ち直すことにあります。
試してみること
チームは各自の Windows マシンに Typeahead を入れ、いま使っているアプリの中でそのまま動かします。別ウィンドウも、定型文ライブラリからのコピー&ペーストもありません。チケットに答えている最中に、ここまで打った内容とその文脈での最近の言い回しの傾向をもとに、文がどう続きそうかを提案してくれます。
ヘルプデスクのツールの中で動く
ヘルプデスクが Chromium ベースの Web アプリか、ブラウザーで動くものであれば、Typeahead は返信欄にそのまま提案を出します。別のアプリに切り替える必要はありません。
社内メモ用の Slack でも動く
同じ提案の挙動が、社内エスカレーションのメッセージや担当者間の引き継ぎメモにも及びます。
顧客データは担当者の PC に留まる
提案はローカルのモデルが生成するため、担当者が顧客のアカウントについて打った内容が、その提案を作るために第三者のサーバーへ送られることはありません。
効果が見込めるところ
見込める効果は、担当者が急によりよい答えを思いつくようになることではありません。よく書く文章を書き起こすという機械的な部分に、必要なキーストロークが減るということです。「お問い合わせありがとうございます。確認のため、お客様の……をご教示いただけますでしょうか」といった書き出しは、繰り返し使ううちに Typeahead が早い段階で認識するようになりそうなパターンで、毎回すべてを打ち込む代わりに、Tab キーで文の大部分を受け入れられるようになります。
定番の操作についての案内文や、1 日に何十件ものチケットで使う遅延のお詫びであれば、この小さな節約は 1 回きりでは分からない形で、1 シフト全体では積み上がっていきます。仕組みとしてはこういうことです ―― 正直に申し上げれば、具体的な改善率は示せません。計測できる実導入がまだ存在しないからです。
効果が見込めないところ
ログを読む、バグを再現する、エンジニアリングへエスカレーションするといった、本当に調査が必要なチケットは、文章の予測では速くなりません。そこでのボトルネックは診断であって、入力ではないからです。Typeahead は、担当者がすでに何を書くべきか分かっている状態での機械的な部分を助ける道具であり、問題の理解を肩代わりするものではありません。
サポートチームにとってのプライバシー
サポート担当者は、アカウント番号や注文の詳細、ときには部分的な支払い情報まで、日常的に返信へ打ち込みます。クラウド型の提案ツールであれば、補完を生成するためにその文脈をサーバーへ送る必要があります。Typeahead の提案はローカルで動くモデルから生まれるため、提案を作る目的で顧客データが担当者のマシンを離れることはありません。データ取り扱いのポリシーや顧客との契約に縛られるチームにとって、これは見過ごせない点です。
よくある質問
これは GagarinSoft の実際の顧客ですか?
Typeahead はヘルプデスクのソフトウェアの中でも動きますか?
提案を生成するために顧客データがどこかへ送られますか?
サポートチームが使う特定のアプリでオフにできますか?
ヘルプデスクの定型返信機能の代わりになりますか?
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